カーテン選びのポイント

ホーム>> カーテン選びのポイント>>

カーテンを選ぶとき、色やスタイルから考えられる方が多いと思います。
たとえ同じ様な色のカーテンでも、素材が変わるだけで生地の質感が大きく変わってまいりますし、生地のデザインで雰囲気も 大きく変わってくることでしょう。
又、雨戸のない寝室には遮光性の高い生地を選んだり、日差しの強い窓にはUVカット率の高いカーテンを選んだりと 機能から考えてみることも大変重要です。

ここでは、カーテンを選ぶ際の参考に生地の種類・素材・機能・デザインについてご紹介致します。

生地の種類

カーテンは一般的に厚地の生地と、薄手の生地と2枚組み合わせて掛けることが多いのですが、 両方の中間のような生地で1枚のみ掛ける、又3種類掛ける場合もあります。ここでは大きく厚地の生地と薄地の生地、その中間の生地と3種類ご紹介致します。

ドレープ&プリント

織物の厚地の布による重厚なカーテン。ドレ- パリ―とも言われます。生地の種類や色柄も最も豊富でさまざまな機能を付加した生地もあります。生地に染料または顔料を用いて柄を染め抜いたものは特にプリントカーテンと呼ばれ、繊細な花柄や大胆な幾何学柄など色や柄を自由に表現しています。

ジャガード織

織物の模様に応じて穴を開けた紋紙と針の動きにより、複雑な地模様や大きな柄を表現した織物。

サッカー

表面にシボがある縞織物。シアーサッカー。縦糸をある間隔をもってたるませる部分と、張った部分を交互に織上げると、たて糸のたるんでいる部分は凹凸のしぼがでます。

リップル

さざなみ・波状の模様の意味。リップル加工とは、溶剤によって繊維を縮ませ、波模様を出す加工のこと。

ピケ

太い畝の丈夫な綿織物。または畝織のもの。縦、横二重の組織で、織り方によってたて方向にうねを表したもの。型崩れが少ない。フランス語で“ステッチをかけた”を意味します。

シャンブレー

本来は、縦糸に色糸、横糸に晒糸を使用し、霜降り効果を表わした無地調の平織り織物のことを言いますが、現在では、たて、よこに異色の糸を使ったものも全てシャンブレーと呼んでいます。
よこ糸に染糸と晒糸を1本ずつ交互に織り込んだものもあります。夏の婦人服、子供服、エプロン、ワイシャツ等に使われています。

似た生地の違い

別珍

ベルベッチーンが日本語化したもの。ビロードともいわれます。パイル織りで仕上げ後カット、起毛して毛羽立てます。手触りが柔らかく、光沢や色調も美しくでる生地です。

ベルベット

2重織で2枚の生地を作り上下接合部分をカット。それがパイルとなり2 枚のベルベットができます。パイルが長く、リッチな光沢、豊かな光沢を持ち豪華でドレッシーな雰囲気になります。

ベロア

ベルベット調のもの。パイルが長くリッチな光沢のあるシルキーなものをさします。

ベロア

タフタ

横に太糸を使用し、表面によこうねを表した平織の生地ハリがあり、ドレープがつくと深い陰影が生まれます。

サテン

縦糸を浮かせて表面に凹凸を出す朱子織。光沢が美しく滑らかな感触をもちます。

レース&トランスペアレント

またはシアーカーテンとも呼ばれ、光を透過するカーテン地になります。レースは「編み物」で、トランスペアレントは「織物」になります。ボイルは透明感のある平織りタイプのものをさしており、ボイルに刺繍を施したものをエンブロイダリー、ボイルよりしゃり感や光沢感があるより薄手なものをオ―ガンジーといいます。

オ―ガンジー

薄く透き通ったハリのある平織物。弾力性があり、かたい手触り。

ボイル

目の粗い透明、半透明の薄地織物の総称。通気性が良く、麻のようなさらっとした感触があります。 

ケースメント

レースよりも太めの糸でざっくりと編んだ生地になります。ドレープのような遮光性とレースのような透視性、両方の機能を併せもっています。

ページトップへ

素材の特性

カーテンで使われている生地の繊維は大きく分けると、天然繊維、化学繊維、再生繊維と3つに分類されます。ここではそれぞれの特徴をご紹介してまいります。

天然繊維

綿(コットン)

代表的な天然素材でファッションでも馴染み深い素材です。柔らかな肌触りで丈夫で染色性も高い。水分をよく吸い込む性質があるため縮みやすくしわになりやすいのが難点です。

麻(リネン)

独特の光沢感とハリを持ち、強度は綿の2倍。耐熱、 耐光、洗濯堅牢度(けんろうど)に優れているが、シワになりやすく、縮みやすい。ドレープ性は劣ります。

絹(シルク)

繊維の断面が三角形をしているので優雅な光沢がでま す。手触りが良く、柔軟でドレープ性に優れています。 紫外線に弱い。高価で寸法安定性と堅牢度に劣ります。

羊毛(ウール)

羊毛からできる天然繊維。伸縮性と弾力性があり、手触りが柔らかいです。保湿性に富んでいますが、水洗いによる収縮が生じます。虫がつきやすいのが難点で す。

化学繊維

ポリエステル

シワが寄りにくく、伸縮が少ないウォッシャブルタイプの布なので、メンテナンスが良くカーテン地としては最も広く使われてい るものの一つ。手触りもよく、形態安定、ドレープ性 に優れています。帯電しやすいので、やや汚れやすい です。

アクリル

ウールに似せて開発された。毛よりも軽くてかさ高い。 保湿性、耐久性に富みシワになりにくく、カビや虫食いも無いが、帯電しやすく毛玉ができやすいのが弱点。 熱に弱く燃えやすい。後処理で防炎加工不可。

ナイロン

非常に強い弾力に富む。織物にしてもシワになりにく い。薬品・カビ・害虫に強い。吸湿性が少ない。静電気を発生しやすい。日光やガスにより黄変する。熱に弱い。

トレビラCS

世界で最も優れた性能を持つ難燃ポリエステル糸。 燃えにくく、燃えても広がりにくいです。防火カーテンに使われます。

再生繊維

ビスコース・レーヨン

木材パルプを原料とした再生繊維。絹に良く似た性質を持ち、吸水性が高く美しい色合いと光沢が大きな特徴。吸湿性・吸水性が良い。光沢があり着心地が優れているドレープ性がある。染色性が良いです。水に濡れると強度が半分ぐらいに低下する。洗濯で縮みやすい。シワになりやすい。摩擦に弱い。水ジミができやすいです。

キュプラ

レーヨンより丈夫で、絹の光沢や肌ざわりを持つが、レーヨンと同様に寸法安定性に弱いです。

機能性

カーテンには様々な機能や役割があります。窓から光をや風を取り入れる、外からの熱を遮ったりお部屋の温度を保ったり。住まいの状況や用途にあわせた機能を賢く取り入れることが重要です

採光/調光

外から光を取り入れ、その明るさをコントロールします。 生地の種類や特性など、装飾のアイテムによって様々な使い 方があります。

防音・吸音

カーテンが音を吸収する為、外から音をやわらげ、室内の音を外に 漏れにくくします。
※メーカーによっては遮音カーテンなどもあります。

仕切り・隠し

カーテンを吊るし間仕切りをしたり、収納の扉かわりにカーテンを吊るして目隠しとしても利用できます。

省エネ

夏は外からの強い日差し熱気を防ぎ、冬は内部の暖かい温度を保ちます。
冷暖房の効率等を高めるので省エネ効果があります。

遮蔽・遮光

外からの視線を遮る事で、室内のプライバシーを守ります。安眠にも役立ちます。 太陽光など強い日差しをさえぎります。 やわらかな光を入れつつ外部からの視線を遮るなど必要に応じて生地を選びましょう。 遮光機能については遮光性の高いものから順に、1級~3級まで設定されています。

他にも、ウォッシャブル、防炎、UVカット、花粉吸着、消臭、抗菌等特殊な機能を持つカーテン生地があります。

生地のデザイン

カーテン生地のデザインは多種多様ですが、お部屋の雰囲気を左右する重要なポイントでもあります。 日本国内だけでなく、ヨーロッパをはじめとした美しいデザインが豊富にあります。 ヴィーデコールではお部屋に合った最適なデザインの生地探しのお手伝いを致します。 以下は代表的な物の一例としてご紹介します。

無地

無地 柄が入っていない為、シンプルですが、色・素材・織り方等によって、様々な表情をみせます。
シンプルモダンに決めたいときはもちろん、トリムやブロード等を使い上飾りと合わせて高級感を演出したり、又、色違いの生地を組み合わせてカジュアルで個性的な演出も可能です。

花柄・草木柄

無地 特にリビングや寝室などに人気のでデザインです。 柄の表現によって、クラシックなテイストにも、エレガンスな雰囲気にも。又、大胆な柄を合わせてモダンにも仕上がります。
無地とコーディネートするときは、柄の中の色を取り入れるとコーディネートにまとまりが出ます。

チェック・ストライプ

無地 カジュアルなイメージが強いので、子供部屋などによく使われます。
柄によっては、カントリー調やモダンテイスト、ジャパニーズスタイルの表現にも合わせやすい柄です。

幾何学模様

無地 大胆な柄あわせは、ミッドセンチュリーや北欧モダンテイストの部屋に最適です。
個性を表現するには、家具・照明器具・ラグ等とトータルでコーディネートすると、より一層効果的に演出できます。

和風柄

無地 和室や広縁などの和風のお部屋を想定してデザインされた柄になります。 純和風のものだけではなく、最近はモダンなテイストの柄も多く出ているので、必ずしも和室に合わせるだけでなく、ナチュラルテイストやモダンテイストのお部屋にも合わせやすくなってきています。

ページトップへ